スタッフの教育について

「忘れないお葬式」を
実現するために
必要だったこと。
奥村 尚子
紫芳の丘 代表

100人の人がいれば100通りの人生があるように、人生の最期を締めくくる場であるお葬式も、故人様の歩んで来られた道のりを映すように100通りの顔を見せます。
私たち紫芳の丘は、故人様ご本人はもちろん、残されたご遺族様の思いに寄り添い、できる限りの願いを叶えながらつくり上げていく「忘れないお葬式」を目指しています。

開館から7年。正直に言うと当初に立ち上げたこのコンセプト、「忘れないお葬式」を実現するのはとても大変でした。
どんなお葬式にしたいのかという思いだけでなく、故人様が亡くなられた状況、ご遺族様が抱えられる事情、それらをすべてお聞きした上で一つひとつ丁寧にプランニングしていく。
つまり、お葬式を円滑に進めるための通り一遍のマニュアルはほとんど役に立ちませんでした。

マニュアルに縛られると目指しているお葬式が実現しない。しかし、マニュアルがないとスタッフによるクオリティのばらつきがどうしても出てしまう。
スタッフ全員で何度も話し合い、多くのことを試し、検証し、改善を繰り返すことで、ようやくベースとなるマニュアルと、その上に個々人の経験と知識を活かしたお葬式をつくり上げていく形が整ってきました。
私たち紫芳の丘が一番誇れる価値として、「人」の力が育ってきてくれたのだと思っています。

紫芳の丘のスタッフは
3つの力を持つ
究極のサービスマン。

他の葬儀会館での喪主のご経験がある方は、紫芳の丘でお葬式を執り行われると必ず驚かれると思います。
なぜなら、私たちは一つひとつのお葬式に専属のディレクターをつけ、そのスタッフが責任を持って最初のご相談から当日のお葬式、お葬式後のさまざまな手続きや法事にいたるまですべてを担当させていただくからです。
マニュアル化と分業制が進む昨今の葬儀業界では、これはあまりにも非合理的なやり方です。
しかし、「忘れないお葬式」を実現するためには、どうしてもこのやり方が必要でした。
ご遺族様にとって、感情が幾度となく揺さぶられ、体力的にも大きく消耗するお葬式は、お気持ちや考えに変化がひんぱんに起こります。
最初のご相談から真摯に耳を傾けてきたスタッフだからこそ、その変化に気づき、対応することができるのです。
それは、聞く力であり、気づく力であり、行動する力。紫芳の丘のスタッフはこの3つの力を持つ究極のサービスマンだと、自信を持って言えます。

これからのお葬式。
これからの紫芳の丘。

人生の中における「お葬式」の持つ意味や形が大きく変わろうとしています。
形式ばったものは次々と省略され、本当に親しかった人たちで送り出そうという式自体の縮小化が進むのは、忙しい毎日の中でお葬式に割く時間や労力をできるだけ簡素にしようという時代の流れなのかも知れません。
だからこそ、故人様にとってのこの世とのお別れとなる最期の数日を、心を込めて送りだし、残された人の心の中にずっと残り続ける「忘れないお葬式」にすることが大切だと考えています。
これからも試行錯誤を繰り返し、時代や社会の変化にも対応しながら、それでも最後には「あなたにお願いしてよかった」と言ってもらえることを一人ひとりが目標に成長していく会館でありたいと考えています。

お問合せ